読んだ。メモと感想と解釈のごった煮を作る。
P009
社会性のなさだけを取り上げられ、自分を全否定されると、それがもたらすのは萎縮しかない。
定型の発達が期待されている中では「人それぞれ」という多様性の尊重は、スローガンほどには許されていない。
P063
ほとんど自閉しているが、そのことで自分の自立性を保っているのだから、この状態を社会的に不適応と決めつけることはできないのではないか。
こういう感じで始まる。「わ、わたしのための本キター」と思った。人生で2回目だ。ちなみに1回目は『自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界 サラ・ヘンドリックス』。
全編をとおして、作者から見た「この世界」が描かれている。見事に言語化されていて癒される(癒されるような内容ではない)。
定型発達の人が読んだらなにを感じるのだろう。単なるエッセイ本のひとつでしかないのかしら。
作者は41歳から「感情教育」を始めたとのこと。自分の中にある感情を見つけて理解してなんらかの形で外に出す。40歳の私もまだやれる。ブログを書くこともその一環だ。
こちらの本も読み直して、後日なにか書き残そう。